「目を守る」
園長:中村貫太郎
先週、Appleから新しいiPhoneの発売開始が話題になっていました。また、発売に先駆け新しいiOSの提供が開始されました。
新しい機能として、一定時間近い距離で画面を見ていると警告が表示される機能が加わりました。またApple Watchでは日光の下で過ごした時間を記録できる機能が加わりました。この機能が加えられた理由のひとつとして、世界中で近視の人が増加しているということが関係しているようです。
近視がなぜ問題になるかというと、将来の目の病気にかかる率に与える影響が大きいということが分かってきたからです。軽度の近視であっても、近視がない場合と比較して、緑内障になるリスクは4倍も高くなるそうです。そして、目の使いすぎによる一時的な近視(仮性近視)ではなく、目の奥行きの長さが伸びる事によって起こる軸性近視になってしまうと、元に戻すことはできないとされています。そのため予防が重要だと言われるようになってきました。
近視は遺伝と環境の両方が要因になるといわれています。環境要因では大まかに次の二つのことが原因になりうると考えられています。
①長い時間近くでものを見る。
②日光にあたる外遊びの減少。
したがって、近視を予防する方法としては次の様な事が有効とされています。
・読書をするときには、少なくとも30cm以上離して見る。
・30分に一度は遠くを見る。
・十分な明るさを保つ。
・1日2時間は外遊びをする。(日陰でも予防には効果がある)
先週、コドモンメールで「こどもの目を守るには」というタイトルで資料を配付していますので、予防に役立てていただければと思います。