園長便り2023-20

「カウントダウン」

園長:中村貫太郎

 

今週に入ってから、朝の会の時間に年長組の部屋から「ありがとうさようなら」の歌が聞こえてくるようになりました。早いもので卒園までのカウントダウンが始まる時期となりました。

皆さんはどのような場面でカウントダウンを使われるでしょうか。園児の遊びの中では、友達とスタートを合わせたい時に「3・2・1・Go」とカウントダウンする場面を目にします。例えばソリ滑りをする際に横並びになって、一斉にスタートをするときに使われたりしています。

日常生活の中で思いつくのは、何か楽しみにしていることがある時に使ったりするのではないでしょうか。例えば「海外旅行まであと○日」「大好きな歌手のコンサートまであと○日」など、行事やイベントも当日を迎えるまで指折り数えるのではないでしょうか。

クリスマスシーズンにはアドベントカレンダーなども登場しますね。アドベントとはラテン語のアドベントゥス(到来)からきた単語とされており、ここではキリストの降臨を指しています。キリストの降誕を待ち望む期間をカウントダウンしていくカレンダーで、最近では日本でもよく見られるようになりました。

 

その他に思いつくのはロケットを打ち上げる時ではないでしょうか。先週、JAXAのH3ロケット2号機の打ち上げが成功したことがニュースになっていました。映像で打ち上げの様子を見ましたが、広い空を越えて宇宙に飛んでいく様子を見ていると、宇宙にはどんな景色が広がっているのかなと想像がふくらみ、実際に見てみたいという思いに駆られました。

 

これから年長組は、新たな世界に向けて飛び立とうとしています。小学生になることを楽しみにしている気持ちは、宇宙の景色を自分の目で見たという気持ちに似ているかもしれません。もちろん楽しみなことだけではなく、不安もあることでしょう。この20日間が卒園に向けて気持ちを整えていくための良きカウントダウン(準備期間)となることを願っています。