園長便り2024-01

「オアシス」

園長:中村貫太郎

ご進級、ご入園おめでとうございます。 幼稚園は園庭の雪もとけて、緑の芝生が出てきました。クロッカスや福寿草の花も咲き出して春の訪れを感じることができる時期となりました。今年も新入園児を迎え、新たな1年が始められることを嬉しく思います。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

先日、新琴似の住宅街にある牧草地を通っていると、一カ所にカモメがたくさん飛来している光景を目にしました。「こんな住宅地になぜ?」と思いながらよく見ると、雪解け水が溜まって池のようになっていました。鳥たちの目には、住宅地の中に突如現れたオアシスのように見えたのでしょう。水辺でのんびりと休息をとっていました。

オアシスという言語は本来、砂漠の中に水が湧き、樹木が生えている場所という意味で使われていましたが、砂漠で水源を見つけた時の安心感から、「都会のオアシス」や「心のオアシス」という使い方をされるようになり、安らぐ場所や疲れをいやす場所という意味でも使われるようになりました。

その他にもオアシスを使った標語をご紹介します。それは「はようございます」「りがとうございます」「つれいします」「みません」という挨拶の頭文字をつなげると「お・あ・し・す」になるというものです。誰でも笑顔で「おはよう」と声をかけられたら気持ちが明るくなります。「ありがとう」と感謝をされれば嬉しい気持ちになります。「しつれいします」は園児が使うことはないと思いますが、挨拶には心が表れます。「嬉しい」とか「ごめんなさい」という気持ちを素直に表せば、温かい気持ちが広がります。

園生活の中では意見の違いからケンカになることも体験していくことでしょう。ケンカをした後は「ごめんなさい(すみません)」とあやまって、きちんと仲直りができたら、もっと仲良しになれることでしょう。言葉で相手を傷つけるのではなく、オアシスに代表される挨拶や心が安らぎ、優しくなれる言葉で 友達との関係を築いていってもらいたいものですね。