園長便り2023-08

「一生に一度の機会」
園長:中村貫太郎

今年も暑い夏でしたね。涼を求めてキャンプや避暑地へ行かれた方もいらっしゃることでしょう。

幼稚園は夏休み期間中に玄関ポーチの改修工事を行いました。

改修はまずタイルを剥がすところから始まりました。電動ピックという機械で少しずつ削っていくのですが、この作業が大変で、全てを剥がすのに2日かかっていました。

3日目にモルタルで下地を平らに塗り固まるのを待ち、4日目にしてようやくタイルを貼り始めるという状況でした。

新築であればその半分の時間で済むことでしょう。凍害で一部が剥がれていたとしても、一度貼ったタイルはそう簡単に剥がれるものではありません。一度作り上げられたものを壊して再構築するということは、本当に大変な作業です。

子どもの成長についても同じことがいえます。一度身につけた行動や価値観は大きくなってから修正しよう としても非常に時間と手間がかかります。時間が経てば経つほど、困難の度合いは上がることでしょう。また、子どもの人格を否定することにもなりかねません。

今この時期にしか教えることができないことがあります。今この時期にしかできない訓練があります。一生に一度しかない新築のこの機会を逃すことがないようにしていただければと思います。

子供たち、主に結ばれている者として両親に従いなさい。それは正しいことです。 「父と母を敬いなさい。」 これは約束を伴う最初の掟です。 「そうすれば、あなたは幸福になり、地上で長く生きることができる」という 約束です。 父親たち、子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい。
エフェソの信徒への手紙 6:1〜4 (聖書)