園長便り2020-06

また明日ね

園長:中村貫太郎

 

暑い日が続き、札幌にもようやく夏がきました。夏休み中の預かり保育ではタライに水を張り、日陰で水遊びを実施しました。定期的に水分補給を促し、ミストを噴霧して熱中症対策なども行いながらの活動でしたが、ジョウロで芝生に水を撒いたり、草の間にいる虫をさがしたり、ミストの周りを走り回ったりと、それぞれに楽しんでいました。こどもはどんなに暑くても、外遊びが大好きですね。

幼稚園の園庭では虫探しに夢中になる園児が多いです。園庭で見つける事ができる主な虫はアリ、ダンゴムシ、ワラジムシ、カタツムリ、テントウムシ、チョウチョウなどです。中でも人気が高いのはダンゴムシです。突っつくと丸く変化する姿が人気の秘密のようです。見つけたダンゴムシをバケツに入れて、みんなで観察しています。草や葉っぱなどをダンゴムシのごはんに見立てて、バケツに入れて大切にしていました。

1学期終業式の日の朝も、いつものように複数の園児がダンゴムシを集めていました。お片付けの時間になり、ダンゴムシを草むらに戻す際に一人の園児が「また明日ね。またつかまえにいくから、ここで待っていてね」と別れの挨拶をしていました。「バイバイ」でも「さようなら」でもなく、「また明日ね」という再会を強く願う挨拶をしているところが、とても良いなと思いました。小さな虫にも親しみを持ち、大切にできるこどもの感性は大切にしていきたいものですね。

さて、夏休みという長い期間を空けて2学期が始まりました。「また明日ね」と別れの挨拶を交わした園児は、ダンゴムシと再会することができるのでしょうか。再会できることを望みつつ、その姿を見守っていきたいと思います。