園長便り2019-13

 冬支度

園長:平田泰三

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園では発表会に向けての練習が始まっています。子どもたちの頑張っている姿に励まされます。

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さて、前回の記事では、「こころを守る」方法は「信じるこころを育てること」ではないだろうか、とお伝えしました。「信じるこころ」を身に付けることを「知恵」と聖書では表現します。「信じるこころ」を育てることは「生きる知恵」を育てることにつながります。それは「冬支度」にたとえられるのではないかと思います。

皆様のご家庭でも、冬に備えて様々な準備をされているのではないでしょうか。先日の休みにわたくしは冬タイヤの交換をしました。また、布団を厚めのものにしたり、羽毛ふとんを出したりしました。セーターなど防寒着を買ったり、しまっておいたダウンジャケットを出したり整えたりもしました。皆様の中には、暖房器具の点検をされた方もおられたのではないかと思います。それらは「冬を乗り切る」ためのものではないでしょうか。

人生にも「春、夏、秋、冬」があるようです。お子さんの将来に希望という「春」をイメージしたいですが、「冬」という現実があります。お子さんがこれから出ていく社会はひょっとしたら「冬」が象徴する厳しい時代かもしれません。その「冬」を乗り切るための「準備」が必要ではないでしょうか。準備は「生きる知恵」を身に付けておくことであると思います。

聖書はそのことについて「どのような財宝も比べることはできない」(旧約聖書箴言3章15節)と表現しています。「そうすれば、神と人の目に好意を得、成功するであろう」(同4節)とも記されています。お子さんたちのこれからの大切な人生のことを思い、幼稚園の時期から本当の「成功」のために、知恵を得る「冬支度」を始めておくことができればと思っています。