園長便り2019-07

 娘を迷子にしてしまった時

 

園長:平田泰三

 

今学期もあと一週間で夏休みとなります。一学期保護者の皆様のご理解とご協力を心から感謝いたします。皆様、楽しく夏休みをお過ごし下さい。2学期に元気にお会いしましょう。

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今回はわたくしが次女を迷子にしてしまった時のお話です。聖書のことばをご紹介します。「シオン(神の民)は言う、主はわたしを見捨てられた、わたしの主はわたしを忘れられたと。(それに対して主なる神は答えられた)女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまない(心から心配しない)ことがあろうか。たとえ、女たちが忘れようとも、わたし(神様)があなたを忘れることは決してない。見よ、わたしはあなたをわたしの手のひらに刻みつける。」(聖書:イザヤ49章14-16節)

次女が2歳を過ぎた年末の事でした。家族でスーパーへ買い物に出かけました。年末の店内は買い物客でごった返していました。わたくしたちは買う物を分担して1時間後に会うことを約束して別れました。買い物を終えて待ち合わせ場所に行ったところ、次女の姿が見当たりません。妻に尋ねます「君が連れていたんじゃない?」「あなたが連れていたんでしょ?」という返事。お互い次女を相手が連れているものと勘違いしていたのです。二人は青ざめ、慌てて店内を探し周りました。30分、40分と時間が過ぎます。「誘拐」という言葉がよぎります。人目を避け非常階段で「親の不注意で娘を迷子にしてしまいました。神様、親の不注意をお赦しください」と家族でお祈りをした瞬間、店内放送が・・・。次女はサービスセンターに保護されていました。地下で別れたのですが保護されていたのは1階でした。誰かが次女を保護してくれていたのです。親としての不注意を悔いながら、次女が守られたことを心から神様に感謝したのでした。不十分な親ですが神様が守ってくださいました。