園長だより2017-20

「ビジョン」と「ミッション」が決まると子育ては楽になる①

 園長:平田泰三

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3月になりました。年度末と新しい年度に向けての準備等、あわただしい中でも、一つの区切りに何か身の引き締まる思いと新しいステージへ向けての期待とが交差します。

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聖書のキーワードでもある「ビジョン」「ミッション」について、少々回を重ねてご紹介しておりますが、これらが上手く設定できると、子育ては楽になるとわたくしは考えています。

我が家は3人娘です。長女はすでに就職、次女が今年3月に大学を無事卒業、大阪に就職、新しい生活を始めることになりました。「やれやれ」と子どもの自立と共に、親としての大きな責任、肩の荷が一つ下りる気持ちです。

振り返ると長かったような、でもあっと言う間の22年間でした。子育てというものは、いろいろなことがあるものです。特に次女は小学校3年~6年の時、突然の病気で入退院を繰り返した為、「この先どうなるのだろう」と不安でならなかった時期でした。しかし、お陰様で快癒し、今は何事もなかったかのように大学卒業の時を迎えました。親は時に、子どもには「あーなってほしい」「こーなってほしい」とたくさんの期待をしますが、子どもの入院中はもうただただ「健康で、生きていてくれればいい」と思ったものです。聖書のビジョンは「信仰(信頼)・希望・愛」(新約聖書:第1コリント13章)それらを、どのような時も心に思い描くこと、ミッションとは「自分を大切にし、相手を大切にすること」(ルカ福音書10章27節)です。

「ビジョン」「ミッション」が決まるということは「目標」「目的」がはっきりするということです。何事もそうですが、「目標」「目的」をはっきりさせると、あまり迷わなくてもよくなり、いろいろと楽になるものです。聖書ではさらに、それらは「祈り」を通して与えられるとあります。子育てにおいて「祈り」はこころを楽にするものです。皆様の子育てについての「願い(祈り)」が叶い、祝福されるようにとお祈りしています。