園長だより2016-09

「愛」=「塩」②

素材の良さを引き出すもの

園長:平田泰三

こどもたちは、今、運動会へ向けて毎日練習中です。当日はぜひ、お子様方の日ごろの取り組み、成果をお楽しみになさってください。保護者の方の応援がきっと、お子さん方にとって大きな支え、励みになることと思います。また運動会では、多くの保護者の皆様のお手伝いをお願いしています。すでに、先日、グランド整備のボランティアに来てくださった皆様はじめ、お手伝い、ご協力を心から感謝いたします。

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「神様の愛」=「塩」というお話の続きです。

保護者の方々の中には、お料理がとても大好きな方、ちょっと苦手とおっしゃる方、様々だと思います。ご家族のために、日々、食事のご用意、メニューを考えたり、調理したり、毎日のことなので、大変ですよね。本当にお疲れ様です。ところで、我が家は共働きなので、家内の帰りが遅くなるような時は、メニューはそんなに多くないですがわたくしも料理をいたします。

さて、お料理好きの方もそうでない方も、「塩」の役目の一つに、「素材の味を生かす」「良さを引き出す」という役目があることは、経験上知っておられる方も多いと思います。

高級料亭で、天ぷらを天然塩だけで食したり、おぜんざいの中に入れるひとつまみの塩が、甘さを引き立たせたり、味を整えたりしますね。「愛」=「塩」という考え方は、そのあたりにも通じます。神様の愛に基づく愛が、その人本来の良さ、味わいを引き出し、深めるというのです。「あなたがたは地の塩です」(新約聖書マタイ福音書5章13節)という表現が聖書にあります。ここには、お互いの存在が、関わり、語りかけ・コミュニケーションが、お互いの良さを引き出すもの、高めあうもの深め合うものとなればということが勧められています。

「愛(=塩)」をバランスよく、適量用いることが、各ご家庭のよりよいコミュニケーションに繋がりますようにと願っております。日々お料理をされながら、「愛」=「塩」ということを思い巡らしていただければと思います。