園長だより2016-04

「アーメン」=「同意する」

園長:平田泰三

日中は半袖でも大丈夫かなと思うと、夕方は肌寒く感じたり、着る服に困っています。まだまだ転勤後の北海道モードに慣れない日々です。季節の変わり目、どうぞご自愛ください。

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毎日、子どもたちがいろいろと、一生懸命話しかけてくれます。どうも、見ているテレビアニメの話題、キャラクターの名前等のようですが、しかし、仮面ライダー1号2号世代(きっとこの記事をお読みの皆様も知らない世代)のわたくしにとっては、??状態、笑。子どもたちの話題についていけるよう、がんばってテレビを観て研究してみようと思うこの頃です。

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さて、「身近な聖書のことばシリーズ」2回目の今日は「アーメン」という言葉についてお伝えします。ご存知のように「アーメン」とは、お祈りの場で、最後にそこに集う皆が、声をそろえて唱える言葉です。発音は微妙に違ってもキリスト教界では全世界共通語です。諸外国に行って、外国語のお祈りを聞いていて内容がわからないような場合でも、「アーメン」という言葉を聞くと、「あっ、お祈りが終わったのだ」と理解できます。

さて、「アーメン」というひと言ですが、実は、聖書では大変重要な意味を持つ言葉です。「アーメン」直訳すると「同意します」という意味です。「わたくしもそう思います」という意思表示の言葉でもあります。聖書の考え方で一番理解して頂きにくい事柄に「契約(の宗教)」という概念があります。新約聖書、旧約聖書の「約」は「契約(約束)の「約」なのです。そして、聖書は「契約書」なのです。「愛する」とは「約束(契約)を守ること」になります。また、それは、創造主なる神様が人の「自由意志」をとても重要に考えてくださる方であることも教えています。「愛する」とは相手の「自由」「意思」を尊重すること、それを「アーメン」という言葉は教えているのです。「契約内容」の「説明」、「理解」と「同意」、一般社会の「契約の概念」をすべて当てはめることはできないのですが、おおむね同じとお考えくださって大丈夫です。今度「アーメン」という言葉をお聞きになる時に、少し思い出していただけるなら、うれしいです。