園長便り

三育小学校の宿泊学習

園長:村沢秀和

8月24日~26日まで三育小学校の宿泊学習に聖書のお話をするために参加してきました。参加した児童の中には、三育幼稚園の卒園児たちもたくさんおり、立派に成長した彼らの姿を見ることができてうれしく思いました。

〈三育小学校全景〉

三育小学校は全校児童数が31名というとても小さな学校です。そのために普通の小学校では考えられないほど、家族的な雰囲気があります。そして、必然的に横の関係だけではなく、縦の関係も濃くなっていきます。上級生は下級生の面倒を一生懸命見てくれます。言うことを聞かない子がいると、大声で注意します。時にそれが教師の言葉以上に力があることもしばしばです。また、下級生たちは上級生に従いつつも、時に甘えたり、反抗したりという姿も見かけます。ただ、そのような下級生たちも、自分が大きくなったら、上級生たちのようになりたいと言います。憧れを感じているようです。

〈交流会 教室〉

三育小学校は少人数のために社会性を身につけることが難しいのではないかというご意見を時々耳にすることがありますが、実は逆で、少人数ゆえに縦の関係が生まれ、これが横だけの関係では身につけることができないしっかりとした社会性を身につけさせるのです。そして、思いやりや優しさ、もまれてもくじけない強さが育まれていきます。

〈交流会 体育館〉

また、今回感心したのは子どもたちの知識の豊富さでした。地球体験館という施設を訪ねた時、館内スタッフが様々な質問を子どもたちに投げかけるのですが、それに見事に答えていくのです。それを見ていて、どうしてわかるのとびっくりしてしまいました。たとえば、「砂漠に生えているサボテンを食べたらどんな味?」という質問に、「味はしない」と子どもたちは答えます。「なぜ」と尋ねられると「ほとんど水だから」と的確に答えます。最後に館内スタッフが教師にこんなにいろいろなことを知っている子どもたちは初めてですと驚いていました。

〈ラーニングセンターでの学習風景〉

三育小学校ではそれぞれのペースに合わせて勉強する特殊なカリキュラムを取り入れていますが、6年生で中学校3年生までの数学や英語を終えてしまう子どもも大勢いるようです。しかし、それでも子どもたちが一番好きなのは遊びです。疲れ知らずで、朝から晩まで暇を見つけては遊んでいました。

〈交流会にて〉

さて、三育幼稚園の園児たちは、定期的に三育小学校のお兄さん、お姉さんたちと交流を持ち、かわいがってもらっています。園児たちも楽しみにしています。

〈三育農園〉

次回は9月19日(金)の収穫祭です。

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