園長便り2021-05

体づくり

園長:中村貫太郎

暖かい日が続くようになり、園庭で遊ぶ機会が増えました。外出自粛期間が続く中、園外で外遊びをする機会も持てなくなっているため、可能な限り朝の園庭遊びの時間を長くとっています。砂場で大きな山を作ったり、蝶々を追いかけたり、クライミングウォールを登ったり、ブランコを漕いだり、滑り台を延々と滑り続けてみたりと、楽しみ方はそれぞれです。年長になると数人で集まり、オニごっこなどの規則性のある遊びを楽しんでいる姿も見られます。

 

 これらの遊びは、普段当たり前のように行っている遊びですが、子どもの体の発達には必要不可欠な活動です。砂場遊びでは皮膚に触れたものを感じる触覚が養われます。滑り台やブランコでは傾きや加速などを感じるバランス覚が養われます。クライミングウォールでは自分の手足の状況を把握したり、力の入れ具合などを感じる固有覚が養われます。こうした運動を通して得た感覚が統合されていくことで、オニごっこをする時に相手との距離を測ったり、自分の体を上手にコントロールすることができる様になります。集中して話を聞くことも、正しい姿勢を維持することも、全てこうした運動や活動を通してバランス良く体が作られていくからこそ可能になります。

 

その体を作るために必要なもう一つの要素は食事です。食事をして栄養を取らなければ体の成長はありえません。バランス良く栄養をとるには、一般的には「主食3・主菜1・副菜2」の割合が良いとされています。主食はご飯やパンなどの糖質が中心で、脳と体を動かすエネルギー源になります。主菜は魚や卵、大豆製品などタンパク質を多く含むもので、筋肉や血液を作ります。副菜は野菜や海藻などビタミンやミネラル、食物繊維が含まれるもので、体の調子を整えます。

幼児期は学びにおいても土台作りの時期です。バランスのとれた体を作ることで、その後の勉強もより充実したものとなります。ご家庭でも、バランスのとれた体づくりに取り組んでいただければと思います。

〈健康な体づくりの参考に、ニュースタート健康法を紹介いたします〉

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※本園の母体となるセブンスデーアドベンチスト教団の健康部が運営するサイトです。Web上で受講が可能な健康講座(無料)や、三育学院大学管理栄養士による簡単な菜食レシピ動画などを見ることができます。