体の点検整備
園長:中村貫太郎
前回の園長便りでは体の発達や成長には、外遊びなどの運動と栄養バランスのとれた食事が大切であることをお伝えしました。今回はもうひとつの重要な要素となる「睡眠」についてお伝えしたいと思います。睡眠が主に担う役割は体の点検整備です。3歳~5歳児の理想的な睡眠時間は10時間~13時間といわれています。朝7時に起きるためには、少なくとも21時には睡眠状態に入っている必要があるということになります。
良質な睡眠をとりやすくするためのポイント
1、日中少なくとも30分は外で遊ばせる。(散歩でも可)
2、夕食は消化が一段落する、就寝の3時間前までにすませる。
3、入浴は体温が就寝に適した温度に下がるよう、就寝の90分前にすませる。
4、電子機器は就寝の1時間前から見せない。(テレビ、タブレットなど)電子機器の影響についてはここをクリック
5、就寝前は照明を暗くして目に入る光を減らす。
外遊びをして日光を浴びることで体内ではビタミンDが作られ、免疫力が高められます。ただし、紫外線が強い時間帯(10時~14時頃)に外遊びをする際は、浴びすぎないよう対策をしましょう。たくさん体を動かすことで、夜は良質な睡眠をとりやすくなります。睡眠リズムが整えば自律神経の働きが良くなり、低体温などの体温異常が減少するのだそうです。ですから休日も同じリズムで生活できるように心がけましょう(平日との誤差は1時間以内で収まるようにしましょう)。たっぷりと睡眠をとることで体温が安定し、免疫力も高まります。
また、心理学の見地からは睡眠には癒しの効果があるといわれています。寝ている間にストレスに関連した神経化学物質が脳から無くなるのだそうです。十分に睡眠をとることで脳もリフレッシュし、思考と行動をコントロールすることができる様になるということです。睡眠は体の点検整備だけではなく、心の安定にも重要な役割を果たしているのです。ぜひ、早寝早起きの習慣が身につくよう、家庭での取り組みを継続していただければと思います。