「秋を探しに」
園長:中村貫太郎
先日、所用で苫小牧へ行ってきました。帰りは時間に余裕があったので、紅葉を見ながら、支笏湖を経由するルートで帰ることにしました。樽前(たるまえ)山の麓を通る道道141号線は、途中から道幅が狭くなり、まるで木のトンネルの中を通っていくような道になります。予想していた通り、きれいな紅葉のトンネル道になっていました。途中で道路の真ん中にキタキツネが座っていて、赤と黄色に色づいた木のトンネルを背景に何とも絵になる光景を目にすることができました。秋の季節を感じながら、神さまが作られた自然に目を向けることができた帰り道でした。
幼稚園でも先週、秋を探しに美香保公園へ出かけました。公園にいた方が、リスだけじゃなくキツネも出ることがあると教えて下さいました。残念ながら公園に滞在している時間内に会うことはできませんでしたが、園児たちはドングリや落ち葉拾いを楽しみました。きれいに色づいた葉っぱを選別して集める園児もいれば、形の面白い葉っぱを集めたり、色が抜けた白い葉っぱの上に黄色の小さな葉っぱを重ねて目玉焼きにするなど、それぞれに楽しみを見つけていました。
本来、四季を通して自然の中から感じることができる変化は、子どもの成長にとってちょうど良い刺激になります。人間にとって大切な五感(視覚・味覚・聴覚・嗅覚・触覚)は、どんなにきれいな風景だとしても、それがスマホやタブレットの画面から見るのではきたえられません。自然環境がもたらす感覚刺激によってきたえられていきます。秋も深まり寒くなってきましたが、ご家庭でも自然の中に繰り出してみてはいかがでしょうか。寒さも感覚刺激の一環です。