園長便り2022-06

 「頑張りを認める」

園長:中村貫太郎

先日の運動会は皆様のご協力により、無事に開催できたことを感謝いたします。予想以上にスムーズな進行具合だったため、慌てて閉会式の挨拶でお話ししようと思っていたことを途中ですっかり忘れてしまいました。今更かもしれませんが、この紙面にて改めてお伝えさせていただきます。

閉会式の挨拶の中で園児たちに「今日、いっしょうけんめい頑張った人」と聞きましたが、何を頑張ったかはそれぞれ違います。走ることを頑張った園児もいれば、踊りを頑張った園児もいることでしょう。他にも前の人についていくことや、並ぶ事を頑張ったという園児もいるかもしれません。何を頑張ったかは個々の能力や発達段階によって違ってきます。「上手にできた」という結果だけを見て子どもをほめるのではなく、何を頑張ったのかを認めてその過程を大切にしてあげて下さい。

バトンリレーは接戦で盛り上がりましたが、全園児で初めて練習したときは不安だらけでした。事前に各クラスで練習はしていましたが、コースアウトをしてあらぬ方向に走っていく園児が続出したり、バトンがなかなか渡せなかったり、バトンをもらっても走ろうとしなかったり、砂遊びに夢中になり自分が走る順番が分からなくなったりという状態でした。しかし、2回目、3回目と繰り返し練習をする度に、だんだんバトンリレーになってきました。子どもの物事を吸収する力には目を見張るものがありますね。

繰り返すことでできる様になることは、他にも沢山あります。初めから「できない」とあきらめるのではなく、繰り返しながらその過程を親子で楽しんで、これからも色々なことにチャレンジしてほしいと思います。