園長便り2019-18

大切な事は「どちらを向いているか」

園長:平田泰三

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新しい年も始まってから1か月になります。観測史上なかったほどの雪不足の年だそうです。雪が少なくて助かる反面田植えの時期の水不足などが心配されるとのこと、寒い時は寒くないといけないようですね。ご自愛ください。

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さて、聖書の言葉に「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」(マタイによる福音書6章33節)という言葉があります。身近な聖書の言葉に「ビジョン」(使徒言行録2章17節)という言葉がありますが、子育てにもビジョンをお持ちになることをお勧めいたします。先のマタイ福音書6章33節にでてくる「神の国」とは将来実現するものとされます。「未来」の出来事になります。「神の義」とは「神様の前に赦されること、正しいこと」です。たとえ「人」が見ていなくても目には見えませんが「神様が共におられるのだから」という思いになります。もし、子育てをする時このようなビジョン(目的・目標)が持てたなら、とてもいいことがあります。それは叱る回数が減ること、長い目でこどもの成長を見守る忍耐力が与えられることです。大切なのは「何かができる、できない」ではなく「どちらを向いているか」という方向性の問題になります。現実、お子様が何かができる、できないは親御さんにとって心配事でしょう。「できたらほめ、できないことは叱る」が現実であることが多いと思います。こどもは数多くの失敗をするものです。失敗から教訓を学んでいくのですが、失敗を叱られてばかりいると、萎縮して、自尊心が低くなります。もし、「どちらを向いているか」を子育ての基準(ビジョン)にできたなら「未来」と「赦し」が基準になるのです。たとえ失敗してもその子には「未来」があり、「赦し」があることを知ることは、親御さんにとっても子どもにとってもメリットが多いのではないでしょうか。