園長便り2019-14

 未来を描く

園長:平田泰三

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職員室からちょうど手稲山の頂上が見えます。その頂上部分が白くなっていました。

テレビでは初冠雪とのニュースを伝えていました。

雪の季節の到来ですね。

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ある子どもが自由画帳いっぱいに、大きく何か、丸い物体をたくさん描いていました。「なんだろう?」と思い、その子に「何を書いているの」と質問しました。その子は「ひとみ」と答えました。「へぇ、なるほど、これは輝くひとみなのか」と納得できました。3人の娘の親として、教師として園の子どもたちに伝えられるのは未来です。未来に希望がなければ今をがんばっていくことはできません。現実の厳しさを乗り切れる知恵を一緒に考えながらも、こどもたちと「未来」の「夢」を描くことも大切かと思います。「夢」といっても空想ではなく、実現可能なものとして描くことが大切です。聖書では「未来」についての約束がいくつか書かれています。

「過去のあなたは小さなものであったが、『未来』のあなたは非常に大きくなるであろう。」(旧約聖書ヨブ記8章7節)

「無垢であろうと努め、まっすぐに見ようとせよ。平和な人には『未来』がある。」(詩編37編37節)

「確かに『未来』はある。あなたの希望が断たれることはない。」(箴言23章18節)

それぞれの箇所を詳しく説明するスペースはないのですが、それらの言葉を語られたのは天の神様という存在とされています。また、この言葉が誰に対して語られたかというと、それぞれの人は人間的にはとても「明るい未来など描けなかった人」「絶望、失望している人」に対してのものでした。「未来」は神様の約束であり、励ましの言葉だったのです。「夜空を見て、星を数えてごらん」と失望していたアブラハムという人に、神様がおっしゃったところもあります。(創世記15章5節)

星の数は、神様の人に与えられる約束の数を表していました。それは「限りがない」「数えきれない数」なのです。こどもたちの将来、未来は「未知数」であり、「限りがない」「希望がある」ということです。未だ何も決まっていません。これからの「未来」を一緒に描いてあげたいものです。