園長便り2019-10

「備え」の大切さを思う

園長:平田泰三

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皆様のご協力によって無事に今年の運動会が行えたこと心から感謝します。さまざまな場面でお手伝い下さいました保護者の皆様有難うございました。

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関東方面では台風15号通過後の爪痕が深く残っているようです。千葉では広域で停電が続いており、不自由を強いられている方々がおられるようです。こころからお見舞い申し上げます。北海道も昨年、胆振東部地震のために停電し、わたくしどもも不自由な生活を強いられたことを思い出します。あれから一年が経ったのだなと思います。この時期、改めて心に刻んだことは「備えることの大切さ」です。日ごろ心がけていたつもりでも、「いざ」という時、災害は「まさか」の時に起こるものです。「物質的」な備えも欠かせないものですが、「こころの備え」も同様に大切です。本来、災害は起こらないで欲しいものですが、このような出来事があるからこそ考えさせられるものがあります。人間同士、家族の助け合い、支えあい、絆の深まりはこのような時に起こる場合があります。「あたりまえ」の反対語は「有難い」と言われます。実は「あたりまえ」はあたりまえではなく有難いこと、感謝することであるのです。電気が使えること、水が使えること、信号機が動くこと・・・何よりも大切な家族が与えられていること、「あたりまえの毎日」に感謝することを忘れない、これも「備え」の一つだと思わされました。

「いつも目を覚ましていなさい」(ルカによる福音書21章36節)という聖書のお勧めがあります。何が起こるかといつも不安になる必要はありませんが、適度な緊張感と感謝をもって日々歩みたいと思います。