園長便り2018-19

自然に触れる大切さ

園長:平田泰三

 

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「そうだ、いいこと考えた!」子どもたちの目が輝きます。子どもたちがそのように発して、遊びに徹する姿をみて、ほほえましく思います。

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前回「知識」と「知恵」の違い、三育で学ぶ子どもたちには「知恵」を育てていきたいということをお伝えしました。「知恵」とは「問題を解決する力」「創造力」を発揮できることです。そのお話の続きです。

「知恵」を育てるために、ぜひ、子どもたちには「自然」に触れてほしいと願っています。ガリレオ・ガリレイは「自然」を「第二の聖書」と呼びました。聖書は「創造主なる神様」の存在を伝えています。「自然」はいわゆる「自然」にできたとは考えず、人間には計り知れませんが、「神様の知恵(叡智(えいち))」によってすべての植物、生き物は「造られた」という立場です。旧約聖書詩篇の作者ソロモンは「蟻から知恵を得よ」(旧約聖書箴言6章6節)と勧めています。

「自然」と向かい合ったとき、人はある「無力さ」を感じます。偉大な力を感じることができます。それは、人間が自然を前に「謙虚」になるときです。「謙虚に学ぶ」姿勢が「知恵」を育てるのではないでしょうか。

イエス様は「野に咲く一輪の花をみなさい。神様の愛がわかるから」(新約聖書マタイ福音書6章28-30節)と言われました。

「自然」を「神様の作品」と考えます。作品に触れることで、作者の思いを知ることができます。時に自然は厳しい面をわたしたちに示す時がありますが、美しい自然と触れることは間接的に神様の愛、思いに触れていることになります。自然はわたしたちを謙虚にしてくれます。自然は神様の知恵と知識、愛の宝庫です。子どもたちには、自然にたくさん触れることで、神様の愛に触れてほしいと思います。