園長便り2018-07

 こころの中の闘いに勝利する秘訣 ②

園長 平田泰三

北海道では珍しく長雨が続いています。本州から転勤してきた私にとってはそれであっても快適なのですが、ご自愛ください。先日は雨の中、ご不自由をおかけしましたが夏祭りのご参加有難うございました。もうすぐ夏休みとなります。一学期子どもたちはよく頑張りました。安全で楽しい夏休みとなりますように。2学期に元気にお会いしましょう。

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人生の闘いを戦い抜く秘訣2回目です。聖書の戦いの本質は、他者と戦うことではなく自分との闘いのこと、「勝利」は「克服」という言葉に置き換えられ、幼稚園の時期から、自分と向き合う「闘い」に備える大切さをお伝えできればと思っています。

戦いには「失敗」「負け」がつきものです。その時、たとえ失敗したとしても、自分は「決して見捨てられることはない」ことを知ることは大切です。これが第二の秘訣です。

「恐れてはならない・・・うろたえてはならない、あなたの神、主は、あなたと共に歩まれる、あなたを見放すことも、見捨てられることもない」(旧約聖書 申命記31章6節)

聖書の戦いとは「愛」と「自己中心」との戦いを言います。「愛に生きること」を「勝利」とし「自己中心に生きてしまうこと」を「敗北」とします。しかし、人はみな自己中心です。みな弱く、負けてしまうのです。しかし、見捨てられるわけではありません。神様の愛に「赦されて」もう一度やり直すことができるというのが聖書の伝える希望です。赦される時「失敗」は「訓練」となります。厳しいですが、親や教師はこどもに「自己中心」の傾向を見た時「叱る」必要があります。しかし「愛」のゆえに厳しく叱るのであって「見捨てられた」と思わせないことが大切ではないでしょうか。大切なお子さんが「自己中心」に勝利できるように、親も教師も共にお子さんのこころを大切に見守って参りたいと思います。