園長便り2017-19

 「未来(行きたい方向)」を見て歩む大切さ

 園長:平田泰三

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園では、来週の作品展に向けて、準備が進んでいます。こどもたちも一所懸命、作品づくりに取り組んでいます。今度の日曜日、ご家族皆様の来園をこころよりお待ちしています。

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さて、昨年、札幌に赴任して初めての冬、人生50歳にして初スキーを体験しました。結果はというと、それはもう悲惨なものでした。元々運動神経はよくないので、スポーツ全般は苦手なのですが、スキーインストラクターの資格のある信徒さんが一緒に滑ってくださったものの、通常一般の人が、20分位で下山するコースを2時間かかってしまいました。スキーが苦手であることの一番の原因は、「暴走」してしまうこと、それが「恐怖」だったのです。

転倒の連続、自分の思うところに行けない、自分の思う速度で滑れることができない、止まれない状況で、ヘロヘロになりながら聖書の言葉を考えました。

「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、それらすべてのものは加えて与えられる」(マタイ福音書6章33節)とあります。「神の国」とは究極の未来のこと、「神の義」とは神様の目に正しいこと、お互いが大切にし合って生きることです。

スキーで転びながら得た教訓は「板は見ている方向に進む」ということでした。

よい「方向(目的)」を見つめていると人生も必ずよい方向に進むものと理解しています。「未来」をみると「恐怖」も伴うことがあるかもしれませんが、それを乗り越えて、「未来(遠く)」を見続ける、良くなることを信じ続けて歩むことができればと思います。今「足元」を大切にしながら、同時に視点を少し「遠く(未来)」に移して、バランスよく進んで生きたいものです。