園長便り2017-14

 幼児期:大切な人生の基礎作りの時

 園長:平田泰三

*********************

子どもたちは、19日の発表会に向けて、毎日練習に励んでいます。当日は、どうぞ、保護者の皆様の温かいご声援をお願いいたします。

*********************

「自律(自分で考えて、判断し、行動できる力)というテーマを考えています。その大切な土台は最初の人間関係「親子関係」やお子様にとっての最初の社会といえる「幼稚園生活」において築かれるものです。そして、「自律」の土台は「安心感」。その土台作りの為の「幼児期の重要さ」について語り過ぎることはありません。難しい理論等を知る必要はありませんが、お子様の「安心感」のためにご家庭と幼稚園が協力できればと思うのです。お子様が「自分(存在)」を大切に思い「他者(存在)」を大切に思えるようになること、どうすればそれが実現できるか、最近報道されるニュースを見るたびに真剣に取り組む必要を思います。どうすれば安心感を得られるか、それを知ることを「知恵」と表現したいと思います。

もし、この幼稚園の時期にその土台(基礎)がしっかりと築かれたなら、わたくしは、お子様の人生の80%は成功するものと信じています。あとの20%は、小学校~大学にかけてどのような「知識」を身につけていくか、が関わってくるでしょう。幼児期に築いた「知恵」(基礎・土台)に柱を立て、壁を築き、屋根をはり、外装、内装を整える「家を築いていく」ことに「人生」がたとえられるかもしれません。お子様のとても大切な時期を、共に見守らせていただいているものとして大きな責任を感じます。わたくし個人的には「祈り」なしに、そのことを担えるとは思っていません。祈りによって「知恵」を得て、「知識」をどのように生かす(選択する)かが人生を生き抜く勝負どころのように思います。

聖書のことば:「賢い人が家を建てた。岩の上に家を建てた。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。」

(マタイによる福音書7章24-25節)