園長便り2017-06

「決してあなたのことを忘れない」

~ 園長の子育て日記 part 5~

園長:平田泰三

*********************

先日、年長さんは、手稲区にある高齢者施設に歌のプレゼントを届けに行きました。高齢者の方々が自分たちのことを喜んでくださる姿に子どもたちも大変うれしそうでした。

******************

自分の子育て25年、その間とても支えられ、子育てが随分楽になった言葉をご紹介しています。今回はイザヤ書49章14-16節です。「シオンは言った。『主はわたしを捨て、主はわたしを忘れられた』と。(しかし、神は応えて言われた)「女がその乳飲み子を忘れて、その腹の子をあわれまないようなことがあろうか、たとえ彼らが忘れるようなことがあっても、わたしがあなたを忘れるようなことは決してない。見よわたしはあなたを私の手のひらに刻み込んだ。」
今となっては笑って話せることですが、次女が3歳になる前でした。20年前、家族4人で出かけた年末の大混乱するデパートで次女を「迷い子」にしてしまった経験があります。「1時間後にここで会おう」と家内と約束して分かれたものの、お互い「相手が次女を連れているもの」と勘違いしてしまっていたのです。1時間後、わたくしと家内は次女がいないことに気がつきます。それから、必死で次女を探します。15分経っても、30分経っても娘は見つかりません。寒気がしました。誘拐という言葉が頭をよぎります。二人で人通りの少ない階段でお祈りしました。「親の不注意をおゆるしください」と。お祈りが終わった瞬間です。店内放送が入ったのです。次女は無事保護されていました。地下で分かれたのに保護されていたのは1階でした。誰かが娘を見つけ、サービスセンターに預けに行って下さっていたのでした。「たとえ彼らが忘れても」という言葉を思い起こしました。親であっても、完璧ではありません。それを補い支えてくださる天の神様がおられるというのです。この方に頼り、ゆるしてもらいながらの子育てはとても心強いものです。