園長だより216-06

 「タレント」=「才能・能力」

園長:平田泰三

お忙しい中、各クラス別の参観日、親子遠足、保護者の皆様のご参加ありがとうございました。特に遠足は、日程が二転三転し、ご準備等大変だったことでしょう。でも、子どもたちは、やはり保護者の方に日頃の活動を観ていただいたり、一緒にお弁当を食べたりがとてもうれしいようでした。ご協力を本当に感謝いたします。

  

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「身近な聖書ことばシリーズ」4回目の今日は「タレント(talent)」という言葉についてお話しします。ちなみに、わたくし下の名前を「泰三(たいぞう)」といいますが、タレントの「原田泰造」さんや元議員の「杉村太蔵」さんの名前がテレビから聞こえてくると、なんとなく反応してしまいます。100円ショップ「ダイソー」の看板も時々自分の名前に見間違えたりします、笑。

さて、「タレントさん」という言葉でおなじみの言葉ですが、本来の英語には「芸人」さんという意味はなく、「才能・能力」という意味で使われます。その語源は聖書の「タラントのたとえ」(マタイ福音書25章)というお話にあります。それは2000年前ユダヤの国で使われていた通貨の「単位」でした。お話を要約すると、あるお金持ちが3人の家来たちに、それぞれ違った「タラント」自分の財産を、ある人には5タラント、ある人には2タラント、ある人には1タラント、預けて旅に出、しばらくして旅から戻り彼らと精算を始めます。5タラント、2タラントの人は、それぞれ倍に資産を増やしたのですが、1タラントの人は、それを土に埋めて、隠していました。そして、そのことを主人に叱られてしまうという内容です。なんとなく、厳しいお話のように感じられるかもしれませんが、このお話は「お金」のお話ではなく、神様がそれぞれの人に与えられている「個性」「能力」「才能」そして「愛」のお話なのです。一人一人、個性があって、みんな違います。能力や役割の差はありますが、一人一人への神様の愛は変わらないのです。ところで1タラントとは決して小額ではなく、今の日本円に換算すると約6000万円に相当します。それを有効に利用しなかったのですから、それは、大変もったいない・・・というお話なのです。

才能、能力を愛を通して使うと、大きな資産・財産として増やせるというのです。無限の可能性に満ちたお子さん方の成長がこれからも祝福されますように願っています。

※通貨の画像はインターネットより