園長便り

三育教育とは

園長:村沢秀和

 ご入園、ご進級おめでとうございます。園長の村沢秀和です。私は園長であるのと同時に教会の牧師でもあり、また姉妹校の三育小学校のチャプレンでもあります。牧師の働きというのはいろいろあるのですが、その基本に「祈り」があります。園児たちに怪我がないように、幼稚園でたくさんのことを学び大きく成長できるように、そして神様の祝福が一人ひとりの上にあるようにと、陰ながら祈らせていただくことが、牧師であり園長である私の第一の務めであろうと思っています。この祈りの中にあって、共に笑い、喜び、感動し、園児たちが楽しく園生活を過ごせるように職員一同と力を合わせて全力で保育に取り組んでまいりますので、どうぞご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 

さて、新学期が始まりました。新入生のお子さんにとっては初めての園生活に戸惑うことも多いと思います。慣れるまで時間がかかるお子さんもいることでしょう。でも焦らず、ゆっくり慣れていけば良いと思います。また在園児も一つずつ進級して、新しい環境に初めは緊張することでしょう。新しいことが始まるというのは、常に不安と期待が入り混じるものです。しかし新しい世界に一歩足を踏み入れ、少しずつ慣れてきて、やがてその不安が消え去っていったとき、そこにはまた一歩成長したお子さんの姿があることでしょう。

ところで三育幼稚園では、知育、徳育、体育を教育の三本柱にしています。知育では、自ら考え、行動できる力を養い育てます。たとえば、遊びひとつをとっても、それは大切な学習のひとつです。いっぱい遊ばせて、いろいろ体験させて、失敗することもあるだろうけれども、その中から創造性のある子ども、自主性のある子ども、思考する子どもへと導きます。徳育では愛の精神を大切にし、身近な体験から学んでいきます。人間は知識だけを詰め込むと人格的なバランスを欠いてしまいます。神様から愛されていることを知り、そのぬくもりの中で善悪をわきまえ、人を愛する豊かな人格形成へと導くことが大切です。体育では比較し合い、競い合うためではなく、心で感じ、知恵を絞って考え、社会に奉仕していくために必要な基本的生活習慣や態度を養い、健康な体を育てることを目的としています。

これら三つの基本教育をもとに、三育幼稚園では様々な保育プログラムが用意されています。そして園での生活を通して、心も体も健やかに育ってほしいと願っています。