子は親の鏡
園長:村沢秀和
ドロシー・ロー・ノルトの詩を紹介します。
「けなされて育つと子供は人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと子供は乱暴になる
不安な気持ちで育てると子供は不安になる
『かわいそうな子だ』と言って育てると子供はみじめな気持ちになる
子供をばかにすると引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると子供も人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると子供は「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば子供は自信を持つようになる
広い心で愛すればキレる子にはならない
褒めてあげれば子供は明るい子に育つ
愛してあげれば子供は人を愛することを学ぶ
認めてあげれば子供は自分が好きになる
見つめてあげれば子供は頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば子供は思いやりを学ぶ
親が正直であれば子供は正直であることの大切さを知る
子供に公平であれば子供は正義感のある子に育つ
やさしく思いやりをもって育てれば子供はやさしい子に育つ
守ってあげれば子供は強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば
子供はこの世の中はいいところだと思えるようになる」
子どもはいつも親の姿を見ています。ああしなさい、こうしなさいという親のしつけの言葉よりも、親のありのままの姿のほうを、子供はよく覚えています。親は子どもにとって人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」です。
子どもは毎日の生活の中での親の姿から、良いことも悪いこともすべて吸収しています。親がどんなふうに喜怒哀楽を表すか、どんなふうに人と接しているか。その親の姿が手本として子どもに生涯影響力を持ち続けることになるのです。親業というのは、親自身の成長にもなりますね。
ところで、親自身の手本は誰でしょう。自分が親から育てられたように子どもに接する場合もあるでしょうし、その逆もあるでしょう。また、聖書に書かれてあることを手本にすると善悪の基準や、やさしい心を育むことができると思います。