園長便り2018-12

 祈り:よい判断と決断のために

園長 平田泰三

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先日、定山渓に紅葉を見に行ったのですが、まだ7割でしょうか」といわれました。その折に「ゆきむし」が飛んでいるのを確認しました。「札幌も雪の季節が始まるのか」と思いました。季節の変わり目どうぞご自愛ください。

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幼稚園の時期から、将来に備えることを考えています。しあわせな人生は「よい選択」にかかっているといってもよいでしょう。「選択」が「人生を左右する」のです。「自分で考えて、判断して、行動する」というステップ、もちろん、幼稚園の時期の子どもたちは圧倒的に経験が不足していますので、難しい場合がありますが、大人の「考え」「決定」を「学んで」います。大人がよい「模範」を示す必要があり、その責任は大きいかと思います。しかし、それは決して易しいものではありません。瞬時に「判断」しなければならないことも多々あるかと思います。「判断・決定」において神様に祈る「選択」があることも前回記しました。その時、きっとよい「決定」がなされると思います。

インナーメーカーとして世界的に有名な日本の企業、グンゼ産業の創始者で波多野鶴吉さんという方がおられます。彼は敬虔なクリスチャンでした。彼の活躍についてはグンゼのホームページに記されていますので、一度ご覧いただければと思います。

彼の残した社訓は今も受け継がれ、毎朝の朝礼で社員一同が唱和していると聞いています。その社訓を一言でまとめると「誠実」ということです。その一部ですがご紹介します。「心が清ければ光沢の多い糸ができる」「信用される人が信用される糸を作ることができる」「善い人が良い糸を作ることができる」「会社の精神は愛」「品質の良否はそれを造る者の人格に伴う」「人を愛するは、人を教育するより大なるはなし」・・とあります。

一つの企業をまとめ、大きくするとは大きな責任が伴い、たいへんな「決断」の連続だったかかと思いますが、波多野鶴吉さんは「祈り」の人だったのです。