園長便り2017-21

 「十字架の愛②」 真剣に生きること

園長:平田泰三

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今年度最後の通信となりました。ゆり組保護者の皆様、ご卒園こころからお祝い申し上げます。また、各クラス保護者の皆様、一年間さまざまな形で園活動にご理解ご協力、誠に有難うございました。園は春休みとなりますが、進学、進級の良き準備の時となりますように。

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園でのさまざまな活動の中で、子どもたちには「愛の神様がおられる」ということを伝えてきました。そのお方は「わたくしたちの身代わりに十字架にかかってくださった」と聖書は伝えます。このことは、ぜひ、子どもたちには、将来にわたって、一生涯の中で考え続け、思いを巡らしてほしいと個人的には思います。前回、十字架の愛を「責任をとること」とお伝えしました。「十字架の愛」とは言葉で表現してしまうと少し薄れてしまう感がありますが、それは「命がけの愛」です。「命がけ」とは「真剣に」という言葉に置き換えられます。

「十字架を信じること」=「真剣に生きること」に通じます。そして「真剣に何かに取り組む姿勢」は必ず「こころの充実感」につながるものです。愛の神様がいらっしゃることを信じることは、真剣に生きるにつながり、「充実感」を得るために有益です。「充実感」は「幸福感」と言えます。また「十字架の愛」は「永遠の愛、かわらない愛」と伝えられています。人の気持ち、思いは変わります。職を変わったり、年をとったり、病気をしたり、人は「変わるもの」の中で「変化に対応する必要」に迫られ、右往左往してしまうものです。しかし、そのような中で、「変わらないものがある」ことを知ること「十字架の意味」を考えること、その愛に生かされていることを知ること、これは生涯に渡り、人の「しあわせ感・安心感」に繋がるものと信じています。激動の社会で生きていく子どもたちの将来の為に、ご家庭のために陰ながらお祈りしています。「神はそのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。ひとり子を信じるものが一人も滅びないで永遠の命を得るためである。」(ヨハネ福音書3章16節)