園長便り2017-02

お金はなかった。でも幸せだった。」

~ 園長の子育て日記 part1~

園長:平田泰三

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先日の参観日ご参加有難うございました。毎年最初の参観日は、皆様には窮屈な思いをさせてしまい、申し訳ないのですが、大勢のご家族が来てくださることは、とてもうれしいことです。

ご協力有難うございました。保護者の皆様に活動を見守ってもらっている子どもたちはとてもうれしそうでした。

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新しい方々もいらっしゃるので、自己紹介もかねて、しばらく、自分の子育てを振り返って綴ってみたいと思います。わたくしは、3人の娘がいます。長女は今年で26歳、社会人3年目、横浜の病院で作業療法士として働いています。次女は今年大学を卒業、大阪にある社会福祉施設の職員としての働きを始めました。三女は中学2年生、茨城県で寮生活をしています。子育てをして26年、思えばあっという間でした。随分、足のスネは細くなっています。

さて、おもしろいことに、3人の娘のアルバムの量が全く違います。長女10冊、次女3冊、三女に至っては1冊。決して差別はしていないのですが、どうしても初めての子には、親として力が注がれてしまったのでしょう。「始めての○○」シリーズがたくさん残されています。長女はまだ写真機の時代、三女はデジカメの時代になった為もあるでしょう。プリントアウトできていない膨大な写真データがパソコンの外付けハードディスクに残っています。

長女は、わたくしの社会人1年目に生まれました。1991年のことです。仕事に慣れるだけでも大変だった上に、経験のない初めての子育てが重なって、ドタバタでした。ただ、ただ無我夢中だった気がします。でも、充実感はありました。守らないといけない家族があるということが仕事の励みになったと思います。家に帰ったら子どもと遊ぼう、お風呂に入れてやろう、子どもをギュッと抱きしめていると、一日の疲れがスーッと癒されていたかなと思います。当時、初任給手取りが約13万円でした。貯蓄があったわけではありまん・・・。お金はありませんでした。でも、なんだかとてもしあわせでした。

(つづく)