園長だより2016-16

 「愛」は「血」 オール・イン・ワン

 

園長:平田泰三

今学期、最後の園通信となりました。いつも園活動へのご理解、ご協力を心より感謝いたします。どうぞ、よい冬休み、年末年始をお過ごしください。足元が凍る時期、皆様の安全とご健康が守られますようにお祈りしています。

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「愛は○○」シリーズ。今まで一部ですが、聖書に「愛」が「塩」「水」「油」にたとえられているところをご紹介してきました。今回は「愛」が「血」に表されているところをご紹介します。専門家ではないので、医学的に詳細を述べる立場ではありませんが、「血」の成分には「塩分」「水分」「脂分」が適切にオールインワン、バランスよく含まれているのではないでしょうか。ところで、聖書には、イエス・キリストが十字架上で血を流された、そこには人間への神様の愛が現れていると記録されています。(ヨハネ第一の手紙4章)「イエス・キリストの血」についての詳細は別としても、一般的に「血」が「いのち」を支えていることはご理解いただけると思います。

それを「愛」と置き換えると「愛」が「いのち」を支えていると聖書は言うのです。アンパンマンの作者、やなせたかしさん作詞の「手のひらを太陽に」という歌の歌詞には「真っ赤に流れる僕の血潮」とあります。そして「ぼくらはみんな生きている」と繰り返されます。こころの冷たい人のことを「血も涙もない人」と表現することもありますね。

さて、今は、クリスマスの時期です。クリスマスカラーというものがあるのですが、どうしてサンタクロースの色が「赤」と「白」なのか。実は「赤」は「血」を、白は「純粋なこころ」を表します。「血(=愛)」がわたしたちのこころを「純粋にし、清める」という意味です。体の隅々に「血」が行きめぐっているので、体温が保たれ、身体の組織が生き生きしています。それと同じように、わたしたちの「こころ」にも「愛」がくまなく行き巡り、満たされることで「生きる」というのです。クリスマスの時期に限らず、豊かな神様からのプレゼント「愛を」日々お受け取りください。