園長だより2016-10

「愛」=「塩」③ 防腐剤・清め

園長:平田泰三

 

運動会をみなさまのご参加・協力のもと無事に終了することができました。心から感謝いたします。お子様方の成長のご様子に感動されたかたも多いのではないでしょうか。朝、夕の気温がぐっと下がり始めて、季節は秋めいてまいりました。季節の変わり目どうぞ、ご自愛ください。食欲の秋、文化の秋、とてもいい季節です。いい季節を存分にお楽しみくださいね。10/8(土)~10

(祝)教会では、秋の特別文化講演会を行います。ご都合よろしければ、ぜひお越しください。

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「神様の愛」=「塩」というお話の第3回目です。聖書に「自分の中に塩を持ち、互いに平和に過ごしなさい」(マルコ福音書9章50節)とあります。「塩」の効能を「愛」の効能にたとえていますが。昔、今のような冷蔵庫、保冷技術、クール宅急便のような輸送手段がない時代、海でとれた魚は、塩漬けにされて山間部に届けられました。塩が「防腐剤」となったのです。心が「腐敗(ふはい)」しないために、バランスのとれた「神様の愛」があるというのです。

さて、もう一つのお話です。日本の伝統文化競技「すもう」では、試合の前に「塩」をまきますが、それは「土俵を清める」という意味があります。聖書にも「戦い」のあと「塩をまいた」という記述があります。(旧約聖書 士師記 9章45節)聖書では「清(きよ)め」とは「愛のこころが増すこと」を意味しています。先の聖句は「自分のこころの中に「愛」を持ち、互いに平和にすごしなさい」と読み替えることができます。愛は、適切に、バランスよく用いられるならば、悪いことをしようとするこころの「抑止力」(ブレーキ)になります。こころを清め(愛情深い心にする)るために、「神様の愛」が必要です。「いつも塩(=愛)で味付けされた優しい言葉をつかってみましょう」(新約聖書コロサイ4章6節)